離婚後生活していく上で、一番心配なのは生活費ですよね。その中でも、大きな負担となるのが家賃です。

家賃は、都市部近郊の場合、2DKの住まいで、7~8万円もかかります。

家賃

生活費や子供の養育費、通信費などに加え家賃を払って、積み重ねていくと、到底生活が苦しくなってしまいます。

そのため、離婚の条件として夫に住宅ローンを払ってもらい、離婚後もそのまま住み続けることを希望する人がいます。

そうすれば、引っ越しする必要もなく一番負担の大きい家賃も払わずにすむので、かなり生活が楽になります。

この条件、一見とても有利なように見えますが、大きなリスクがあるので注意が必要です。

住んでいないことがバレると住宅ローンの一括請求

住宅ローンは、個人の場合、借入れている人がそこに住んでいることを条件としています。

そのため、離婚して夫が家をでた場合、ローンを滞りなく支払っていても、契約違反になる可能性があります。

金融機関が知らないうちはいいのですが、見つかった場合には契約違反となり、一括返済を迫られることがあります。

一括返済できなければ、共同債務者や連帯保証人の場合、破産宣告という事態に追い込まれることもあるので注意が必要です。

元夫の住宅ローン支払いが滞ると大きなトラブルに

ローン返済も毎月きちっと行われ金融機関にバレないうちは、別れて住んでいても何の問題もありません。

しかし、離婚して数年間は支払いができても、5年、10年と経過するとお互いの考えも生活環境も大きく変わってきます。

また、会社のリストラ、倒産、病気、事故などは、人生の中で日常的に起こる出来事です。

お互いが再婚して新しい家庭を持つことも当然あります。

そんな中、ローン返済が終わるまで、自分の家のほか、住宅ローンを払い続けることは至難の技。

現実的に考えても、何十年も2軒分の家賃を払い続けるのは、普通の会社勤めの場合には、ほとんど無理といっていいでしょう。

ローン返済が滞るようになると、状況は一変します。

支払いができなくなると、連帯債務者や連帯保証人への請求、立ち退き、破産などと、どんどん悪い方向に転がっていきます。

かなりの資産家でない限り、完済まで何十年も支払い続けてもらうことは、かなり厳しいと理解したほうが良いでしょう。

家のトラブルが起こると、離婚後も連絡を取り合わなければならず、人生が振り回される事態が待っています。

「養育費代わりに家賃を払ってもらう」のは、条件としてかなり魅力的ですが、あまりお勧めする選択ではありません。

離婚時の家の処分でベストなのは家を売ること

一番すっきりするのが、家を売って住宅ローンの残金を支払い完済してしまうことです。

こうすれば、住宅ローンの連帯債務や連帯保証人も消え、きれいサッパリ別れることができます。

住宅ローンがある限り、離婚してから何十年たっても、連帯債務者や連帯保証人の関係は切れません。

婚姻と金融機関の借り入れは別の問題なので、離婚して何十年立っても保証人を解消することができません。

ですから、離婚後は二度と会いたくない、話したくない、後年トラブルに巻き込まれたくないという方は、離婚の段階で家を売却し、住宅ローンは決着させてください。

家の売却方法が変わる

「ローン残金がいくらあるか」で、売却の方法が変わってきますので、まずは家の売却金額とローン残金を調べる必要があります。

家の売却見込み金額の調べ方

イエイ簡単一括見積もり査定など、ネット査定を使うことで簡単に調べられます。

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住宅ローンの残金の調べ方

住宅ローンの残金は、契約時のローン返済予定表などから調べます。紛失してしまった人は、金融機関から再発行してもらうことができます。

オーバーローンかアンダーローンかで処理が変わる

オーバーローンにはいくつかの意味があります。

本来、オーバーローンとは、銀行の貸出額が預金を上回った状態のことを言います。

また、住宅の購入額を含めた住宅ローンを水増しして借りることをオーバーローンとも言います。

ここでのオーバーローンは、不動産を購入した時の借入金の残高が現在の不動産の時価を上回っており、その物件を売却してもローンが残ってしまうような状態の事を言います。

その逆に、不動産を購入した時の借入額が現在の不動産の時価を下回っている時をアンダーローンと言います。

家の売却見込み額と住宅ローンの残金

家の売却見込み金額と、住宅ローンの残金の関係で処分のしかたが変わってきます。

家の売却予定金額 > 住宅ローン残金

家の売却金額が住宅ローン談金より多い場合は、アンダーローンになります。

長期返済し住宅ローンの残りがわずかの場合や、周辺環境が変わり土地の評価額がアップした場合などの場合、家の売却金額がローン残高より多くなることがあります。

このようなケースでは、何の問題もなく家を売却し住宅ローンが完済できます。

売ってしまえば名義の問題も何の問題も残りません。余ったお金は財産分与で分けることができます。

家の売却予定金額 < 住宅ローン残金

家の売却金額が住宅ローンの残金より少ない場合(足りない場合)、オーバーローンになります。

差額を工面できそうな場合は、預金や親、金融機関などから借入するなど、足りない分をなんらかの方法で用意し、家を売却してしまいます。

足りない分をどう分担するかは、二入で話し合いするしかありません。

家の売却予定金額 < 住宅ローン残金

差額の金額を用意できないオーバーローンの場合は、住宅ローンを残したまま、「任意売却」という方法を使って家を処分する方法があります。

「任意売却」するには、専門的な知識が必要ですので専門家の力を借りることが必要です。

任意売却は、メリットもデメリットもありますので、一度相談してみることをオススメします。

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