離婚することになると、この先どう生きていけばよいのか本当に不安になりますよね。真っ先に心配になるのは、住む家です。

新たな家を探し、子供の転校を考え、近所の人に挨拶して、病院、塾、美容院・・・なんて考えると、頭が痛くなってしまいます。

それでなくても、離婚のことで頭がいっぱいなのに・・、考えること、決めること、やること、探すことが、同時にやってくるとパニックになってしまいます。

離婚の悩み

今住んでいる家にそのまま住み続けられれば心配事も半分になり、当面は離婚の手続きに集中できます。

でも、本当に離婚後も今の家に住み続けることが、一番よい選択なのでしょうか。

ここでは、そんな視点から「離婚後そのまま家に住み続けること」のリスクと対策を考えてみました。

離婚後の住宅ローン支払いはかなりの負担に

今の家に住み続ける場合に、真っ先に頭に浮かぶのは「ローンの支払いをどうするか」ですよね。

夫がローンを払い続けてくれれば、離婚後の生活もかなりラクになります。

そんなこともあって、「家に住み続けること、ローンを払い続けてくれる」ことを離婚条件として望んでいる人がほとんどです。

「認められれば一見落着、これで安心・・」という気がするのですが、実は、色々なリスクが潜んでいます。

住宅ローンを払い続けてくれる保証はない

離婚時には、以下のような内容が夫婦間で協議され取り決められます。

離婚時の協議内容

  • 慰謝料
  • 財産分与
  • 婚姻費用の清算
  • 年金分割
  • 養育費
  • 親権者(監護権者)の指定
  • 面接交渉
  • 離婚後の氏

住宅ローンについては、財産分与や養育費の一部として「妻と子供が住み続け夫が住宅ローンを払う」と決めるケースが多いようです。

問題は「ローンが終わる何十年先まで夫が住宅ローンを毎回欠かさず払い続けてくれか・・」と言うことに尽きます。

離婚後数年間は順調に払われるのですが、しだいに「支払いが遅れたり、いつの間にかストップ」というケースがとても多いのです。

年月の経過ととも、夫の職場環境が変わったり、新しい家族ができたり、病気になったりと、離婚当時の生活環境から大きく変わってしまうことが原因です。

住宅ローンに遅延や滞納があると「期限の利益喪失」としてローン払いの権利を失い、「ローン残金の一括払い」をしなければなりません。

それでも支払われない場合には、裁判所に回され、競売にかけられて強制的に家を売却されてしまいます。

このように、夫の支払いで家に住み続けることは、「安泰ではなく非常に不安定な状況」なのです。

離婚しても名義変更できない住宅ローン契約の恐怖

家購入時に共働きをしていた夫婦の多くは、ペアローンや連帯債務者、連帯保証人として住宅ローンを組んでいます。

借入する時に「融資枠が大きくなる」「住宅ローン控除が2人で使える」「売却時2人分の特別控除」などの、共有名義のメリットばかりを説明され、何の疑いもなく借りしてしまいます。

夫婦が一生添い遂げる場合には何の問題もないのですが、離婚となるとこれが大きな問題になってくるのです。

問題の根底には、「住宅ローンは完済するまで、ほとんど名義変更をすることができないこと」にあります。

これは、「離婚は法律上で簡単にできるけど、ローンの世界では完済するまでけっして許さない!」という金融界の鉄の掟って感じなのです。

そのため、離婚して何十年たっても、元夫が住宅ローンを滞納すると、元妻は肩代わりして支払いをしなければならないということが起こります。

連帯債務の恐怖

元夫がその家に住んでいようが、別の場所に住んでいようが、再婚して新しい家族と暮らしていようが全く関係ありません。

元夫に住宅ローンの滞納があった場合には、即、元妻に返済の全責任が回ってきます。そんなばかなことが・・と思われるでしょうけど、これが現実です。

実際、共有名義で家を買った離婚夫婦は「お願いだからローンの滞納はしないで・・」と祈りながら、ローンを完済までビクビクして生活しているのです。

共同名義で家を買う人が増え、3人に1人が離婚する時代というのに、本当におかしいな話しですよね・・。

これを解決する唯一の方法があります。それは、ローンの借り換えです。

ローンの借り換えを行うことによって、今までの名義が一掃され、他の名義に変更することができます。

また、借りたときより金利が下がっていれば、ローンの借り換えを行うことで残債が減ったり、ローンの期間が短くなることもあります。

ただし、夫のローンの名義を借り換えによって妻1人にするとなると、妻の返済能力によっては断られることがあります。

妻がローンの返済が可能な「安定した仕事」についていることが最低の条件になりそうです。

ローンの借り換えについてはこちらで詳しく説明しています。

離婚する夫婦の事情に合わせて家の処分法を検討

では、離婚時に家をどうすれば一番スッキリするのでしょうか?

一番理想なのは、家を売ってしまい、離婚と同時にすべてをスッキリさせてしまうことです。

そうすれば、離婚後に支払いのトラブルで連絡を取り合ったり、ローン完済した何十年後に、登記の所有者書き換えで顔をあわせる必要がありません。

家を売る前にやるべきこと

家を売ることを検討するには、だいたいどれ位の価格で売れそうなのか査定してもらう必要があります。家の査定は、家を売らずに財産分与するときの交渉にも使えるので、調べておいて損はありません。

調べるには、複数の業者から査定が受けられる不動産一括査定を使うと便利です。

査定方法には「訪問査定」と「簡易査定」がありますが、「簡易査定」にすれば不動産屋の訪問を受けることもなく予想売価を調べることができます。

調べていることを知られたくない場合には、ネットで簡単!不動産一括査定を使うことをオススメします。

イエイは、簡単な入力で複数の業者からの査定が受けられる不動産一括査定サービスで、夫や妻に知られたくなければ、連絡先を自分の携帯メールにしておくと良いでしょう。

離婚時の家の処分は、それぞれの家庭の事情によって、どのように対応するのが一番良い方法なのか違っています。

自分で一番得だと思って選んだことが、とんでもないリスクを抱えていたり、将来大きな損をしてしまうこともあります。

離婚時の家の処分は、単純に家を売るという不動産取引ではなく、離婚、財産分与、名義変更などいろいろ問題を整理しながら進めなくてはなりません。

財産分与等で、専門家(弁護士など)にも無料で相談できる窓口があります。

無理やり法律問題にすることはないと明記していますので、まずは、無料相談を受けてみるのも良いと思います。

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